藤井酒造(ふじい)
広島県竹原市
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藤井酒造株式会社(ふじいしゅぞう)
広島県竹原市本町3丁目4-14
創業150余年の純米蔵
江戸時代末期文久三年(1863年)、初代・善七は、良質の仕込み水に恵まれた
竹原の地を酒造りに適した土地と見極め、酒造業を興しました。
竹原は、穏やかな瀬戸内の海に面しており、かつては製塩業でも栄えた風光明媚な町。
別名『安芸の小京都』とも呼ばれ、木造の古い日本建築が軒を連ねる美しい町並みや
歴史ある神社仏閣も昔のままの姿をとどめています。
竹原は、 今も地下水を水道水として使用しているほど清冽な水に恵まれた土地であり、
同時に豊富な海の幸を得て豊かな食文化も築かれてきました。
その自然の恵みを生かした酒造りを続けて百五十余年。
蔵は、たくさんの量を生産する蔵ではありませんが、
だからこそ自分たちにしかできない酒造りを続けたい。
小さい規模であっても、日本酒という大樹の幹を支える存在でありたいと願っているそうです。
「純米」への強い思い
今も大切に守る創業銘柄“龍勢”は、
明治四十年開催の『第一回全国清酒品評会』に出品した銘柄です。
日本政府が清酒技術の研鑽・向上を目的に開催したこの日本で最初の品評会で、
龍勢は最優秀第一位を受賞して日本一の栄誉に輝きました。
"龍勢"は純米酒です。
純米酒以外の"龍勢"は"龍勢"ではないと、戦後の純米酒製造が禁止された時代、
三代目善七によって一旦その歴史に幕を閉じることとなりました。
それから30余年、五代目によって"龍勢"は復刻され今でも全量純米にこだわり続けています。